理事長 宇留野 光子
当法人も事業開始53年目を迎えることができました。また令和5年度は中期事業計画策定に着手し新たなスタートに向けた準備の年度でもありましたが、年々事業運営の難しさを痛感しています。中でも当法人が直面する現在の課題は、財務運営の観点から健全な財務体質に改善することです。その為、財務運営方針(3年)を策定し、投入する資金額と事業所を明確にして実行した年度です。
一方、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2類から5類に変わりましたが、法人内事業所は、ご利用者の健康と安心した生活の為、感染症対策を継続しております。この様な状況の中、規模の大小はありますが感染者の発生により通常業務に支障をきたすこともあり、そのことが法人経営に影響を与えることも現実です。しかしながらこのことを学びとし、環境の変化に対応できる財務体質を目指さなくてはなりません。
それぞれの事業内容を精査し、今後の運営内容や事業展開について熟慮し行動することが重要であり、その為にもご利用者とご家族の意識・状況・ニーズの変化、人口減少や家族構成の変化などを強く意識しながら運営に当たっていきたいと考えています。
法人本部をはじめ各事業所が令和6年度から7年間の中期事業計画策定に着手した。特に本部においては、法人理念を再考する中で経営理念を整理し、中期事業計画の基本となる経営ビジョンと経営方針を明記した。令和6年度事業計画においては具体的取組内容を組み込んだ計画を策定している。
また組織の見直しとして、執行部定例会を7月から原則月1回実施してきており、情報共有や課題の協議・決定を行うことで法人としての意思決定と判断が迅速に行える体制となった。今後も組織力向上を目指し、中期事業計画の基組織作りを進めていく。
齢分野では、養護老人ホーム、結城デイサービスセンターの令和6年度末閉鎖が決定した。今後は閉鎖に向けての手続き等遺漏なく行い、最後まで養護老人ホームとしての役割を果たしていきたい。またケア・アシスタンスにおいては2月より今後の事業運営の方向性を左右する財務改善の為、コンサルティングを導入し、約1年を目途に財務改善に向け2月よりスタートしたところである。
障害分野、児童分野においてもそれぞれ課題の検討をはじめており、且つそれは中期事業計画に基づき実施していくこととする。
感染症下における事業継続、特にコロナウイルスの2類から5類への変更は、感染予防対策に難しさがあるが、引き続きこれまでの経験等を活かしBCPの更新を行っていく。
自然災害における事業継続計画は、事業所の立地状況により違いはあるが、環境の変化等に合わせてBCPの見直しを行っていく。また防災士等の資格奨励をはじめ継続して防災と減災に取組んでいきたい。
令和5年度の計画の一つであった、定年の引き上げについての準備であるが、8月期の執行部定例会にて現在の継続雇用制度取扱規程における年齢を65歳から70歳に変更する方向性を決定し、令和6年4月1日より再雇用制度取扱規程として運用を始めている。就業規則上の定年引上げについては、中期事業計画の基に検討することとした。
対象者数 | 取得者数 | 取得率 | |
---|---|---|---|
女性 | 4名(12名) | 4名(12名) | 100%(100%) |
男性 | 1名(2名) | 1名(0名) | 100%(0%) |
計 | 5名(14名) | 5名(12名) | 100%(85.7%) |
※( )内は令和4年度の数字
年度 | 取得人数 | 取得日数 | 対象者 |
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令和5年度 | 1名 | 74日間 | 実父 |
令和4年度 | 0名 | - | - |
年度 | 対象者 | 付与日数 | 取得 | 取得率 | |
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日数 | 平均/1人 | ||||
令和5年度 | 262名 | 4,828日 | 3646.25日 | 13.92日 | 75.52% |
令和4年度 | 259名 | 4,740日 | 3727.5日 | 14.39日 | 78.64% |
年度 | 延べ人数 | 時間外 | 平均/1人 |
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令和5年度 | 5,264名 | 20,632H | 3.9H |
令和4年度 | 5,333名 | 24,940H | 4.7H |
施設名 | 職種 | 発生日 | 起因分類 | 傷病名 | 休業 | 災害分類 | |
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1 | 療護園 | 生活支援員 | 5/26 | 介助時の無理な動作 | 右肩捻挫・右肩甲部痛 胸椎捻挫・腰椎捻挫 | なし | 業務災害 |
2 | つくし園 | (非)生活支援員 | 6/15 | 利用者からの激突 | 頸部の捻挫、打撲 | なし | 業務災害 |
3 | 療護園 | 看護師 | 9/5 | 不注意 | 汚染事故後(使用済み針による刺傷)の ウィルス感染症発症予防 | なし | 業務災害 |
4 | 蕗 | 生活支援員 | 9/29 | 利用者からの激突 | 左目網膜裂孔 | 1日 | 業務災害 |
5 | 蕗 | (非)生活支援員 | 10/15 | 不注意 | 打撲 | 19日 | 業務災害 |
6 | 特養 | 介護員 | 12/21 | 職場内感染 | 新型コロナウイルス感染症 | 9日間 | 業務災害 |
7 | 特養 | (非)准看護師 | 12/21 | 職場内感染 | 新型コロナウイルス感染症 | 15日間 | 業務災害 |
8 | 療護園 | (非)生活支援員 | 1/9 | 交通事故 | 胸骨骨折左肋骨骨折 | 51日間 | 通勤災害 |
9 | 蕗 | 生活支援員 | 2/16 | 介助時の 無理な動作 | 腰椎椎間板ヘルニア | なし | 業務災害 |
10 | つくし園 | (非)生活支援員 | 2/23 | 不注意 | 頭部(額)打撲・挫傷 | 4日間 | 業務災害 |
11 | つくし園 | 生活支援員 | 3/18 | 不注意 | 肋軟骨損傷 | 1日間 | 業務災害 |
備 考 【起因分類】 不注意による怪我、介助時の無理な動作、利用者からの激突、精神疾患、交通事故、職場内感染 【災害分類】 業務災害、通勤災害 |
実施日 | 内容 | 備考 |
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4/5 5/8 6/5 7/4 8/4 9/4 10/5 11/7 12/5 1/5 2/5 3/4 | 全体管理者報告会開催 | |
4/25 5/25 6/26 7/24 8/24 9/26 10/24 11/27 12/26 1/25 2/27 3/29 | 施設長会議開催 | |
毎月 | 誕生者へのお祝いメールの送付とお祝い品の贈呈 | |
4/26 8/18 12/28 | 経営改善委員会開催 | |
5/2 | 事業報告・決算各事業所ヒアリング実施 | |
5/13 | 監事事業報告・決算ヒアリング実施 | |
5/20 | 令和5年度第1回理事会開催 | |
5/26 11/29 | 令和5年度移動献血事業 | |
5/30 | 辞令交付式(正規職員登用辞令交付) | |
6/1 6/15 9/7 11/16 1/16 3/1 | みのりホームの今後の方向性についての会議 | |
6/7 7/10 8/10 9/11 10/12 11/21 1/24 2/28 3/28 | 養護老人ホームの今後の運営についての会議 | |
6/10 | 令和5年度定時評議員会開催 | |
6/10 | 令和5年度第2回理事会開催 | |
6/23 7/28 8/25 9/22 10/26 2/29 | 令和5年度給与担当事務員学習会開催(全6回) | |
7/11 9/12 11/20 1/16 3/12 | 外国人就労者会議開催 | |
7/12 | 令和4年度永年勤続表彰式 | |
7/31 8/31 10/30 11/30 1/30 2/27 3/27 | 執行部定例会開催 | |
8/18 12/27 | 会報「せいらんそう」の発行と関係者への送付 | |
9/19 | 令和5年度第1回個人情報保護対策推進研修会開催 | |
10/9-10 | 第22回全国福祉村サミット | 主催:(福)黒松内つくし園 |
10/14 | 第6回障害者福祉セミナー開催 | 共催:(福)茨城県社会福祉事業団 |
10/20-24 | 県による一般検査(実地) 療育、牛ヶ谷、たま | |
10/25 3/27 | 令和5年度苦情解決第三者委員会 | |
11/2 | 第一次補正予算・事業活動中間報告各事業所ヒアリング実施 | |
11/11 | 令和5年度第3回理事会開催 | |
11/16 | 令和5年度交通安全講習会開催 | |
11/28 | 令和5年度第1回苦情受付体制委員会主催法人内研修開催 | |
12/2 | 令和5年度第2回評議員会開催 | |
12/11 | 第20回実務研究発表会開催 | |
12/25 | 令和5年度資格取得者・永年勤続者表彰式開催 | |
2/22 | 最終補正予算・事業活動計画各事業所ヒアリング実施 | |
2/28 | 令和5年度第2回苦情受付体制委員会主催法人内研修開催 | |
3/2 | 令和5年度第4回理事会開催 | |
3/6 | 新任職員・随時採用職員合同研修会開催 | |
3/13 | 令和5年度第2回個人情報保護対策推進研修会開催 | |
3/23 | 令和5年度第3回評議員会開催 | |
3/29 | 入社式・辞令交付式(新規学卒者等) |